* はじめにご連絡:今年もなつやすみフリーデイは以前よりご希望いただいている方々で一杯になります。新たなお申し込みをお受けする事が出来ず、本当に申し訳ありません。
「すみえ」は、にいはるびじゅつで一番ダイナミックで一番汚れるテーマです。
前のアトリエではなんと室内でやっていたのですが、15年ぶりくらいにやろうと決断した今年、外でやることにしてみました。梅雨の晴れ間にやったので毎日、空を見上げながら「今日はやれるかな〜」と直前までドキドキ!
7月中旬までかかり、すべてのクラスで実行しました。
まずは森の道で拾った枝や葉っぱ、タケノコの皮、そして雑草などで「じぶんのふで」をつくるところからスタート。じぶんふでの他にもスポンジ筆やホウキ筆、ワラ筆など用意しておきました。墨はお習字用の墨汁を原液のままのと、水で薄めたのとをたっぷり用意します。
すみえの期間、子どもたちには「お天気だったら黒い服」と言い聞かせておいたので、みんなどんなに汚れてもいい万全の格好です。手足はもちろん顔にもたくさんの墨を飛ばしながら描きまくりました。
何かのかたちを描こうとせずに自由に思う存分ふでの跡をたのしむこと。
ですから普段「絵は苦手‥」と引いてしまいがちな子どもたちが誰よりも活き活きしていて「もっとやりたい」と言ったり、 大人しい子どもも内に秘めた大胆さが爆発した作品になったり、紙が真っ黒になっても透かしてみると無数に重ねられた墨の跡や心の興奮が見てとれるものばかりです!!
本当に素晴らしく「あぁやってよかった!」と思いました。
(子どもたちが思いっきりたのしめるテーマほど、こちらの準備と後片付けも大変ですが、苦労も報われるというものです)
小学生以上の子どもたちは最後に自分の名前の漢字一文字も書きました。
大きな紙で思いっきり発散した後ですし、筆もホウキとかスポンジとかですから、まるで現代書のような芸術作品となりました!
ようじクラスだけは当日雨で別日程も取れなかったので、室内で普通の筆で普通の「すみえ」をやりました。大きな和紙に一人3〜6枚ずつ描いて、一枚は色もつけました。その作品たちもまたいいものばかりでした〜。
こうしてようやく終わったハードな「すみえ」シリーズ、ぜひまた何年後かにやりましょう!!