11月と言えばこれ!毎年恒例のスチレンはんがです。
すべてのクラスで毎年これをやる理由は、クラスのみんなで交換して来年のカレンダーにしたいからです。
今年のスチレンはいつも以上に柔らかくて、力の弱い子や小さな子でも五寸クギでスラスラと普通に絵を描く様に版をつくることができました。
インクは中性インクで、赤•青•黄・緑・白の5色使います。それで10色程用意した色画用紙に刷っていくので、それぞれ違う色合いになっていきます。
また子どもたちは、いい意味ですごく刷りむらがあるので、本当に二度と再現出来ない(特に大人には)作品が生まれていきます。
あぁ〜いいなぁ〜‥とじんわり感じ入ってしまう子どもたちの素朴な版画たち。
各クラス12人いるので、予備も入れてとりあえず「15枚刷ってね」と伝えるのですが、途中で「もうつかれたぁ〜」と言う子もいれば、反対にもうやめられないとまらないという感じでジャンジャン刷り続け「あー!もう20枚になったあ!」と叫ぶ子もいます。1作目をつくってスチレンの裏に2作目をつくる人たちもいます。
最後は一度に数色のインクをつけていい「いろいろずり」もたのしみます。
これがまたきれい!!
出来上がった枚数も15枚から54枚までと多岐に渡り、火〜金クラスでは2週目に重ね刷りを全部にやる子もいれば、あんまりやりたくない(単色でシンプルなのが好き)子もどのクラスにも何人かいます。
枚数が多いことが一番でもなく、集中した時間の長さや絵の細かさだけが称賛されることでもありません。
その子らしく、つくるたのしさを感じられたこと!それが何より大事。
そのたのしさが伝わって来る時がまた私たちも一番幸福なひとときです。
次回はその作品交換会とカレンダーづくりについて書きたいと思います。