ようじクラスもようやくスチレン版画の作品交換会がやってきました。
11月に2回かけて刷った作品をこの日みんなと交換するのです。幼児は午前クラスと午後クラスを合わせると今ちょうど12人ですから、12ヶ月分の版画が揃いますね。作品交換会の日は合同で行います。
「おはよー」とやってきた子どもたちは、いつもと違うテーブルセッティングに作品がずらりと並んでいるのをみて心なしかワクワクしているようす。
まず初めにひとりひとりの作品を紹介するのですが、ようじクラスの子どもたちはちゃ〜んと聞いてくれるんですよね(小学生のワイルドボーイたちはこうはいきません)。それから作品交換へ。
「はい、おとなりへ!」のかけ声でひとつ隣へずれてそこにある人の作品から好きな版画を一枚もらっていいのです。決まった人はしゃがみます。この時もいちいち「きーまった!」と嬉しそうに大きな声で言ってからチョンとしゃがむ姿のかわいいこと!
びじゅつが終わって子どもたちが帰ると、私とスタッフでその子が選んだものを並べてみるのですが、これがまた個性的でおもしろいです。「なんでこれなんだろう?」かすれて見えにくかったりインクでつぶれたりしているものをあえて選んでいる子もいます。大人だったら決して選びません。
でもこれが「子どもの目」なんですね。う〜ん、確かによ〜く見ると味わいが感じられる作品たち。小さな人たちの中には欲も理屈もないのです。頭ではなく直感でモノをつくる人たちですからね。