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アトリエ今日このごろ


今年の夏は‥

2016/08/24

「はっぽ〜スチロールアート」をテーマに思いっきりやってみました!

 

7月3週目の月〜金クラスは導入編。厚さが10〜20センチもある巨大な発砲スチロールが山ほどあるのを見て、目を輝かせる子どもたち。「みんなが入れる家つくってみよ〜か」と言っただけで、エネルギー全開になり、もうワーワー大騒ぎ!

大きいのに子どもの力で持ち上がるし、崩れて来ても痛くないし、ガンガン好きな形に切る事も出来るし、はっぽ〜スチロールっておもしろ〜〜い!すべり台にしたり2階建てにしたり、意味も無く切ったり削ったり‥いろんなことを思いついてやってみていた子どもたちでした。各クラスとも個性的な家が完成して大喜び。‥ただつくった家の中はサウナ状態でみんな汗びっしょり〜!

それから切った粉が雪の様で部屋中すごい状態になります。毎日の掃除がめちゃくちゃ大変でした!!

 

それが7月30日から8月22日までの「なつやすみフリーデイ」でも毎日繰り広げられたわけです。ただしフリーデイの場合は、共同制作ではなく個人個人で持ち帰れる作品をつくるので、家づくりよりは静かでした。

(また普段と違うメンバーなので子どもたちもかなりよそ行き顔でまじめ‥)

 

初めに子どもたちに説明した「はっぽ〜スチロールのいいところ」は

1、      かるいこと‥作品は簡単に吊るせるよ

2、      やわらかいこと‥切ったり削ったりがらく!

3、      水にうかぶこと

ですが反対に欠点は柔らかいのであまり薄いとこわれやすいこと。そして「紙より燃えやすいから火の側に置かないこと」も気をつける様に伝えました。

 

でもやってみて感じたのは、はっぽ〜スチロールでつくった子どもたちの作品には、他の素材では出ない、子ども独自のあどけなさや心の柔らかさがそのまま出るようで、何とも言えないあったかさがあるということでした。

 

鳥や魚、動物の他、飛行機や船も人気で、中には自分が乗れる大きな船をつくって近くの川に試乗に行った子もいましたっけ!

ようじクラスの子どもたちは長いL字状の素材を利用して、イスをつくらせてみました。脚の部分は自分で好きな様に切ってつくります。3〜4歳児も自分の力で!

 

やわらかいとはいえ、厚みがあるので子どもたちの力で切るのは、それなりに大変でした。暑い日々、みんな汗とはっぽ〜スチロールの粉まみれになってよくがんばりました〜〜。

 

使った道具は引き回しノコギリ、ノコヤスリ、ダンボールノコギリ、ハンドビット(穴あけ)、紙ヤスリ(100番くらい)などです。接着には発泡スチロールボンドより結局、木工ボンドの方がしっかり固まって良かったです。たっぷり塗って間に竹串を入れると丈夫です。

色付けはアクリル絵の具で。ベースが白なのでとてもきれいでした。

 

こうしてあの山のようなはっぽ〜スチロールたちは、子どもたちに充分に遊んでもらい、子どもたちの力と心を込められてそれぞれの作品に生まれ変わりました。今ごろ子どもたちの家に大事に飾られていることでしょう。

よかったヨカッタ。はっぽ〜スチロールさん、本当にありがとう。

 

 

 


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