4月初めに旅の音楽家、丸山祐一郎さんから電話がありました。5月30日(土)・31日(日)に、にいはるびじゅつで何かやりませんか?と。もちろんオーケー!今年のスペシャルデイの第一回目がすぐに決まりました。
丸山祐一郎さんはギタリストだけではなく、ブラジルのビリンバウを始め世界中のいろんな民族楽器の奏者でもあります。そして「水カンリンバ」という手づくり楽器を考案し日本全国各地でそれを造り楽しむワークショップを開催されています。水カンリンバは水の音と「カリンバ」の音色を併せ持った癒しの楽器です。
にいはるびじゅつでも過去3回ほど子どもたちと造らせていただき、その度にスペシャルゲストとしてお呼びしてきました。前回は2007年9月でした。
さあ!今回もスペシャルデイに向けて水カンリンバづくりスタート。ようじクラスを除いた全クラスの子どもたち70人が自分でつくりましたからね、サポートも大変!一番難しい鍵盤づくりでは子どもたちがグニングニンに曲げてしまったスチール缶の切り口を、毎晩せっせと調整し直しました‥‥普段は子どもたちの作品に後で手を加えたりしませんが、こればっかりは音が鳴らないことには始まらないモノですからね〜。
子どもたちが一番自由に、思い思いに楽しめたのは外側に巻く染め紙づくりでしょう。紙を好きに折って赤•青•黄色の色水で染めるのですが、これがそれぞれに違っていてとってもきれいでした。完成した水カンリンバは外観も音もみんな違ってみんないい!
そうして自分の水カンリンバを手に迎えた5月30・31日のスペシャルデイ。
丸山祐一郎さん&こやまはるこさんコンサート『百年後の君へ〜水カンリンバと子どもたちと〜』は2日間とも午前の部、午後の部があり計4回、12〜17名づつの少人数でとっても贅沢な設定でした。
実は4回それぞれで内容が少しづつ違うのですが、全ての回でお願いしたのは、子どもたち一人一人の水カンリンバを鳴らしてあげてほしいということでした。
祐一郎さんは本当に一本一本いとおしむように奏でて下さいました。また即興の演奏のすばらしいこと!そして「これは森の木の声みたいだね」「あ、これは鳥とおしゃべりできそうだ」「あ〜‥赤ちゃんがスヤスヤ眠りそうだ」「う〜ん、これもとっても良い音だ!」など一人一人に言葉も残してくださり、きっとみんな自分では気づけなかった自分の水カンリンバの魅力を感じることが出来たことでしょう。祐一郎さんの手は魔法の手です。
いろんな民族楽器も体験させていただいたり、日本一の紙飛行機をつくって飛ばしたり、たのしい「水カンリンバ体操」などなど。もう盛りだくさんの1時間半でしたね。
お二人はこれからモンゴルで施設の子どもたちに歌とギターをプレゼントする旅へ‥。にいはるびじゅつで創ったまだらぞめのこいのぼりには、スペシャルデイに参加した子どもたち、大人の人たち全員からのメッセージ絵が添えられています。遠いモンゴルの子どもたちに心を込めて贈りたいと思います。