報告の順番が組み木と逆になりましたが、9月から10月初めにかけてフェルトづくりをやりました。全員でまず簡単なペーパーウエイトからスタートし、初心者は次はマットをつくりました。小学生で2年前に経験している人たちはレベルアップして、それぞれ希望のものをつくります。バッグ、ポーチ、帽子、ペンケース、フラワーベース(花瓶カバー)、手袋、クッションなどさまざま!(←本人たちはよく分かっていないので一人づつ手取り足取り教えるのが大変ですが‥)
羊の原毛は少量でしたら手芸展などでも入手できますが、3週間に渡って大量に使うので、にいはるびじゅつではいつもアナンダという会社から取り寄せます。羊の種類も色もいろいろあって揃えるだけでワクワクします。
子どもたちは羊の毛のフワフワ感や温かさ大好きで、触るとすぐに首にまいたり頭に乗せたりほっぺたをすりつけたりしています。ドラムカーダーという機械も大好き!これは原毛の色を混ぜたりきれいにすいたりする機械ですが、ハンドルを回すと簡単にきれいに出来ていくので、うれしくってうれしくって無用にやりたがる人たちも多いです。
ベースの原毛を重ねたら、熱いお湯と「振動」の力でフェルト化していきます。振動というのは自分の手でひたすらモミモミしたりペタペタたたいたりすることです。熱と振動によって羊の原毛は収縮し、それによって絡み合い、上に乗せただけの模様もくっつくというわけです。
しかしずーーーっと振動を与え続けるという作業は、初めは楽しいもののすぐに飽きたり疲れたり。お湯をバシャバシャとばしまくるので床も自分も水浸し‥。中には上半身ハダカになってやるコもいましたっけ。
「せんせーーあと何分?!」の声も続出。とにかくフェルトづくりは一に辛抱二に根気、三に忍耐力というくらいひたすらモミモミペタペタコロコロすることが大事なのです。
こうして出来上がった温かい作品たちは、今ごろみんなの家で飾って眺められたり嬉しく使われたりしていることでしょうね。