すでに1ヶ月が過ぎてしまいましたので遅れたお詫びに、というわけではありませんが長い文章で失礼します。
6/22(日)はやべみつのりさんをスペシャルゲストに迎えて『かみしばいってオモシロイ!』というタイトルのにいはるびじゅつスペシャルデイを開催しました。
そう、小学生たちの6月のテーマは「かみしばいづくり」だったのですよ!1ヶ月以上も毎日紙芝居づくしの日々なんて、にいはるびじゅつ始まって以来初めてのことです。でもいつの日か必ずやりたかったことでした。
紙芝居作家のやべみつのりさんは私が26年前に引き継がせていただいた世田谷の『くじらっぱ』という造形教室を創られた方です。『くじらっぱ』の経験が今に至るまでず〜〜っと心の中で繋がっているので、『にいはるびじゅつ』にとってやべ先生は恩人でもあるのですよ。今回子どもたちに紙芝居の魅力を伝えるにはどうすればいいか、という相談にもたくさんのっていただきました。
まずは紙芝居をたくさん読んであげること!
これは違うテーマの週から実行しました。毎日1作づつ読んでみたら、子どもたちの反応がすごくよくて、夢中で見入る表情もかわいいこと!絵本と違って紙芝居はスト—リーに参加したり答を叫んだりして、場の一体感が強いなぁと感じました。2〜3週目から「オレがよみたい!」という子も出てきて流れはいい感じにできてきたー!
それから私は紙芝居づくりを「めんどくさーい」と言う子どもたちもその気にさせるためにカタチから入ることにしました。それは先に一人一人のミニ紙芝居の舞台を木で造ること。みんなそういうことは大好きな人たちですから。もうこの舞台だけでもいい(?)かもと思う程かわいい作品たちが出来ました。早く中の紙芝居をつくりた〜い!という子どもも続出で、さあいよいよ本番へ。
‥ところが、ここからが難航しました‥!
字や文章を書くことが苦手な子どもたちが多いにいはるびじゅつ。真剣に頭を抱えて2時間ずっと悩み続ける子もいました。びじゅつの時間が学校の国語の授業みたい‥!?「あてっこかみしばいとか絵だけのでもいいんだよ」などとサポートしつつ、1年生から6年生まで59人、みんなそれぞれ出口を見つけて最終的にはその子らしいものが生まれてきました。大きさもハガキサイズですから絵を何枚も描くのもそんなに負担ではなかったようです。ギャグ有りクイズあり、よく分からない絵も読めない字もいっぱいありましたが、まあほほえましい作品揃いです!
最後の週の「みせあいっこ」がまたおもしろかった。みんなの前で自分の作品を演じるのがいやで「イチゴせんせえやって〜」という子も多かったのですが、私が読む後ろや横に恥ずかしそうに立っていたり、中にはお笑い芸人か?!と思わせる程ノリノリで演じた子もいます。だまって絵だけ見せた子も何人かいましたが、絵を見ているだけでお話が想像出来るという大発見もしました。
私も手探りでやってみた初めての紙芝居づくり。子どもたちはきっとそれぞれ大なり小なり「かみしばいってオモシロイ」と思ってくれたに違いありません。それは誰かが演じる時にそれを見つめる子どもたちの生き生きとした目でわかります。(ホームページ上では諸事情により子どもたちの顔をあまり載せられないのが残念ですが)
またこれからの日々のびじゅつでも、はじめの会やおわりの会で余裕が有る時は紙芝居を読みたいと思います。そしてまたいつか紙芝居づくりをみんなでやりましょう。
だって紙芝居の世界はもっともっと奥が深いんですからー!
今回子どもたちにとてもいい時間をプレゼントしてくださった、やべみつのり先生、改めてありがとうございました。