今年も小学生クラスに新しく入った人たちは「じぶんひきだし」を造りました。
「じぶんひきだし」の中にはいろんな物が入っていて(私もあんまり見ないようにしていますが)つくり途中のものやびじゅつに置いておきたいものなど中身もさまざまです。ひきだしそのものが作品ですからね!昔、この棚ごと「ハンズ大賞」に出したいものだと思ったくらいアトリエの中でも一番存在感のあるコーナーですよ。
引き出しの板はシナランバーを使っています。シナランバーは厚さの割りには軽くて柔らかく表面もきれいなので子どもたちも扱いやすいのです。横板の接着面はノコギリでまっすぐ切らなくてはいけませんから、1年生たちには至難の技です。ずれてしまったらノコヤスリでひたすら削ります。これがタイヘン!
そして前と後ろの板は繋がった一枚を電動糸鋸(通称でんのこ)で好きな形に切り分けます。でんのこも低学年の子どもたちはにいはるびじゅつで初めて使うのですから、表情も真剣に、全身全霊で向かっていく姿は愛おしい限りです。
山場を越えたらボンド付け、クギうち、ヤスリがけ。そして一番のんびり楽しめる絵付け!完成までだいたい3週間(6時間)くらいかかります。
どうぞ皆さん、にいはるびじゅつに来たらぜひ子どもたちの分身の様なこの「じぶんひきだし」をじっくり観てくださいね。